みーたろー日記

好きなこと、好きなもの、好きなひと。とりとめなく、ギリギリセーフの毎日の記録。

みーたろーのつくりかた。

みーたろーは、体外受精で生まれました。


結婚して半年で不妊治療を初めました。37歳という高齢で結婚したので、もともと半年妊娠しなかったら不妊治療しようと決めていたのです。検査と人工受精に半年ほど費やし、すぐ体外受精に移行しました。


覚えているのは、排卵を促すための注射のめんどうくささ。指定された日の夜に救急外来に行って注射をうってもらうんです。採卵までの時間が決まっているので、その注射をする時間が夜になることが多いのだと思います。融通が利く仕事だったので、その前に卵胞をそだてるための1週間くらいの毎日の通院はなんとかなりましたが、これは仕事を持つ女性にはたいへんなことだと思いました。


あと、採卵のときの痛み。両方の卵巣から、卵子を取りだすのが採卵で、膣から注射針みたいなのを入れて、卵胞へ針をさし、卵子を吸い取ります。麻酔はするけど、完全には眠れないので痛みで起きてしまうんですね。飛び上がるほどの痛みじゃないけど、「はー、次は右かあ、早く終われ終われ!」って思う程度には痛かった!


吸い取った卵に、ダンナの精子をふりかけてうまく受精できた卵子を一定程度分裂させてから、子宮にもどします。試験管のなかでふわっとしてる点。0.1ミリほどの。採卵した卵のお世話係さんが、「ちゃんと育ちましたよーいい卵ですよー」と言ってくれる。液体の中の点。それを、体の中に戻すんです。


不思議な感じ。

みんなで手伝ってくださってるんだなあ、と。

この子がもしちゃんと子宮に着床して、赤ちゃんとして育つことができたら関わってくれた全ての人に感謝しなくちゃなあ、と思いました。


結局、体外受精が成功したのは3回目でした。

40代での出産。体外受精の成功率は、10%以下だと、聞いたことがあります。


みーたろーはだらしないしふがいないけど、まあまあ40年モノの卵でできた子だから、生まれてくれただけで十分。多少のことには目をつぶろうよ、という気持ちになるんです。